1.営農事業
*減農薬野菜と小麦の栽培、そして直売*
事業内容
所沢市は江戸時代、三富新田や武蔵野新田などの田畑が広がる農村地帯でした。しかし近年、東京のベッドタウンとして宅地化が進むとともに、農家の高齢化もあって休耕地が増えてしまいました。所沢シルバーには野菜作りに関心のある会員も多く「休耕地を活用できないか」という声が上がり2013年5月、所沢市の支援も得て西狭山ケ丘にシルバー農園が誕生、営農グループが発足しました。同年10月にはすぐ近くに第2農園もできて、旬の野菜を減農薬で栽培、収穫物は直売所や市のイベントなどで販売しています。また2017年秋には中富にもシルバー農園を開き、ここでは所沢うどん用の小麦を育てています。
※2018年4月1日現在の農園面積は市内3カ所に計約50アール(約1500坪)、営農グループの会員は約20名
活動風景
農作業
さといも
朝どれ野菜の直売
チップづくり
小麦の栽培
所沢市が位置する武蔵野台地は、昔から良質の小麦産地でした。シルバー農園でもスタートして間もない時期から小麦の栽培を始めています。一方で、所沢は「祝い事の締めはうどんで」と言われるほど、うどん作りが盛んです。「だったら小麦栽培から製麺、販売まで一貫してできないか」と所沢シルバーは考えました。「地産地消型のシルバーブランド・所沢うどん」の構想です。幸い2017年、県の「シルバー人材センター魅力向上事業」に採用され、補助金も出たことから構想は一気に具体化しました。同年11月には、新たに借りた中富の休耕地54アール(約1600坪)で種まき。18年2月には近くの市立中富小学校の3年生の応援を得て麦踏みも。今は初夏の刈り入れを待っています。