厄除け観音として信仰を集め、長野市の善光寺と向かい合うように本堂が北を向いていることから北向観音とよばれている。善光寺と合わせてお参りするとさらに御利益があると言われている。

安楽寺は鎌倉の建長寺と深い関係を持つ信州最古の禅寺。その本堂裏手の山腹には、日本で唯一の八角形をした木造の三重塔がある。一見四重塔に見えますが、一番下は「もこし」と言われるひさしで中国宋時代の禅宗様という様式を忠実に守って建築されていることを示している。国宝三重塔の「こけら萱葺き」屋根の葺き替え工事が平成23年に行われた。

別所温泉を開いた慈覚大師の開山と伝えられ、見事な萱葺き屋根の本堂。本堂裏手の杉木立の中に建つ全国でも珍しい石造多宝塔（重文）は２７４㎝と大きく。完全の形で７００年の風雨に耐えてきた。

弘法大師が開き鎌倉時代に長秀上人が発展させたという前山寺。境内の三重塔は「未完成の塔」とも呼ばれ、国の重要文化財である。毎年５月に咲く藤は見事です。